特に先天性眼瞼下垂や腱膜性眼瞼下垂に適用される、筋膜をまぶたに移植する手術方法「筋膜移植」について、特徴や口コミを調べました。
眼瞼下垂の手術 ~筋膜移植~
筋膜移植は筋肉を包み込んでいる硬い膜である「筋膜」を、まぶたに移植する手術です。通常は太ももの外側の筋膜を採取し、眼輪筋に移植をします。繊細な切開や固定をするためには医師の高い技術力が必要です。また筋膜移植は重度の眼瞼下垂の方にも効果があります。
手術時間は90分~120分程度かかります。切開する箇所は少ないものの、細かい手術なので時間は他の手術方法よりもかかるのが一般的です。手術の流れは、最初にまぶたに局所麻酔をして二重まぶたのライン上を切開します。挙筋の状態を確認したあと、機能が不能だと判断すればすぐに筋膜を採取して、瞼板と前頭筋に固定して移植し、まぶたの開閉を確認。その後問題がなければ傷を縫合して終わりです。
筋膜移植のメリット・デメリット
【メリット】
- 重度の筋力低下による眼瞼下垂を治療することができる。
- 自分の筋膜を移植するため、拒絶反応はほぼ見られない。
- パッチリとしたキレイな眼にすることが可能。
【デメリット】
- 医師の技術力によって、仕上がりに差が出る。
- 腫れや内出血が多く、ダウンタイムが長め。
- 術後は入浴制限や運動制限が長く続く。
- 失敗すると左右のバランスが不自然になってしまう。
- 筋膜採取部に傷ができる。
- 動きが不自然になることがある。
- 下方視で上まぶたが下がらない(置き去り現象)場合がある
筋膜移植の手術を受けた人の口コミ
- まぶたが上がらないのでいつも目つきが悪く、顎を上げているため人に悪い印象を与えていました。思い切って手術を受けてみたら見た目の印象が良くなり、自分に自信が持てるようになりました。
- 先天性の眼瞼下垂で左右の眼のバランスが悪く、手術を受けることに。痛みや腫れもありましたが、コンプレックスをなくすことができたのがとても嬉しいです。思い切って受けて良かったです。
- まぶたの力がないと診断されたので手術を受けることになりました。術後しばらくは眼の開きが安定しなくて不安な日々をすごしました。ですが半年経った今は眼を普通に開けられるようになり毎日とても快適です。
- 手術では最初にされる局所麻酔が少し痛かったですが、施術中は痛みをほとんど感じることなく良かったです。担当医師も声をかけながら励ましてくれたので、安心して受けることができました。