効果が実感できる眼瞼下垂の治療法とは
眼瞼下垂と診断されたら、保険適用の範囲で手術を受けるのか、それとも自由診療か。迷いと不安で何から始めたらいいのかわからなくなりますよね。瞼の印象ひとつで顔の印象もかわります。
もし眼瞼下垂の手術で自由診療を選ぶかどうか迷っているなら、まずはカウンセリングの予約から始めてみませんか。手術を担当する医師と面談して不明点をスッキリさせましょう。手術後のダウンタイムの期間など、具体的な動きをイメージしやすいように、ここでは基本的な手術の流れをご紹介していきます。
理想のイメージを医師と共有するためのカウンセリングをおこないます。保険診療か自由診療科を迷っているなら、ここでしっかりと気持ちを決めましょう。術後の印象など、聞き取りを行いながら話をすすめます。カウンセリングでは、必要に応じてコンピュータによるシミュレーションもおこないます。
この段階で、疑問や不明点がないように質問をします。今後の流れ、術後の電話対応など、費用の総額についても確認しましょう。カウンセリングに行く前に、質問したいことをメモしておくのもよいですね。
現在治療中の病気、服用している薬があれば、その情報についても、カウンセリングの段階で、医師に必ずお伝えください。
ここでは、眼瞼下垂の手術の流れについて詳しくご紹介します。
眼瞼下垂の手術は、瞼に局所麻酔をかけて行います。局所麻酔の注射針を刺す痛みを極力なくすために、麻酔クリームを塗ります。麻酔クリームはフェイスクリームに似た感触の麻酔薬です。体質や手術をおこなう部位にあわせて塗り方を調整します。
カウンセリングで決めたような「瞼のひらき方」になるかどうかを確認します。二重の形や幅といったデザインを最終決定します。ここで納得できれば、直ぐに手術の準備が始められます。
痛みを和らげるための局所麻酔をおこないます。注射で麻酔薬を注入しますが、麻酔クリームが効いているため、注射針の痛みはそれほど感じることはありません。もし痛みが強いようであれば、医師に伝えるようにしてください。
麻酔がかかったことを確認してから手術は開始されます。
術式によりますが、一般的には30分程度です。麻酔が効いているため痛みはありません。希望に応じて、眼瞼下垂の手術と併せて二重になる施術をおこなうこともあります。
手術が終わったら傷口を冷やします。5分~10分ほどソフト保冷剤を瞼にあてます。冷やす作業を行うことで、瞼の腫れを最小限におさえるためです。
アイシング後は、そのまま帰ることが可能です。もし腫れが気になるようであれば、サングラスの着用をおすすめします。目もと以外は、当日から洗顔することも可能です。
必要に応じて、頓用の痛み止めを処方してもらいましょう。痛くなければ痛み止めの薬を飲む必要はありません。痛みが強く出た場合に備えて、市販の薬で代用可能かどうかを相談しておくと安心ですね。
手術後の腫れや痛みで気になることがあれば、電話などで相談し、必要に応じて診察を受けましょう。
手術後から約1週間の期間を空けて、抜糸をおこないます。来院の予約をお願いします。抜糸の痛みは少ないので麻酔等は使いません。抜糸の翌日からアイメイクも可能です。
手術による腫れや痛みがひいて「普段通りの生活」に戻るまでの期間をダウンタイムといいます。眼瞼下垂の手術では瞼を切開することが一般的です。ダウンタイムは個人差がありますが、一般的眼瞼下垂の手術では、1~3ヶ月くらいかかるといわれています。
手術後3~5日後に腫れが出てくることも比較的よくあります。そのタイミングで周りの人に気づかれる可能性もあるので、可能ならば抜糸までの期間は休暇をとるとよいでしょう。切開手術の後の抜糸は1週間後に行われますが、それまでメイクはできません。
休みを長くとれない人には、切開をしない眼瞼下垂の治療を選ぶとよいでしょう。瞼の裏側から糸を通す眼瞼下垂の手術では、切開式に比べると腫れが小さく、翌日からメイクも可能です。
ダウンタイムをいかに過ごすかが眼瞼下垂手術の鍵です。自分の生活に無理のない治療を受けるには、いつ動き出すのがよいのかといったことも気になりますよね。その場合は、カウンセリングの予約の前に、電話やメールで相談をしてみましょう。
参考:鈴木 智博, 臼田 俊和, 柳田 邦治, 鈴木 康治, 中島 里恵, 鳥居 ちよみ(pdf)皮膚表面麻酔剤リドカインクリームの検討、1992年